なぜ私が無所属議員の立場を貫いているか!
掲載日:2024.10.06
しばらくブログの更新が空いてしまいました。
今日は、少し長くなりますが、なぜ私が無所属という立場で議員活動を続けているかという話をしたいと思います。
私は議員になる前は千歳市の職員でしたが、22年2か月奉職した後、49歳で退職しました。私は大学を出てすぐに公務員になったわけではなく、民間企業へ就職した後に中途採用で千歳市に入ったのですが、以前のブログにも書いたように、当初から民間企業との常識の違いに慣れない日々で、この違和感は退職するまでついに払拭することができませんでした。
官民のギャップの他にもう一つ疑問に感じたのは、地方自治と言いながら、地方自治体である市町村の裁量が小さく、住民の意見や地域の特性を生かしたまちづくりがほとんどできていないことでした。
私が千歳市に奉職した1992(平成4)年には、全国に3,259の基礎自治体がありました(現在は1,718)。しかし、ほとんどの自治体は地方交付税の交付を受けなければ運営が成り立たないという点では、今も昔も大きく変わりません。1995(平成7)年には地方分権推進法が制定されましたが、そこから30年が経った現在でも、まだまだ中央依存型の自治体運営が色濃く残っています。
二元代表制のもう一方である地方議会を見ても、議院内閣制による国会の縮図のように、国政政党に所属する議員が会派を組んで組織されているケースが多く見られます。
千歳市議会も現在自民党会派に属する議員が13名(議長、副議長職についている間、「無所属扱い」となっている議員を含む)、公明党会派の議員が4名、無所属4名(私も含む)、共産党1名、日本維新1名という構成で、国政与党系議員が約4分の3を占める状況です。
このように、中央から地方へと上意下達で政策が決まっていくプロセスが自治体にも議会にも浸透しているため、逆に地方の立場から考え、中央に向かってものを言う制度が日本には整っていません。
これを千歳市に置き換えた場合、市から町内会連合会などを通じて市民に情報を伝達する方向はスムーズであるのに対し、市民の側から行政に要望を伝えて動かす仕組みがまるで無いのと同じです。本来この仕組みにならなければならないのが議会であり、市政を動かすことのできる唯一の存在なのですが、残念ながらうまく機能しているとは言えません。
前回の選挙以降、この4年間に行われた議会に上程されたすべての議案について調べましたが、千歳市議会に所属する23名の議員のうち、無所属の私と松隈議員、相沢議員、共産党の吉谷議員、日本維新の丸岡議員の5名を除く18名は、市長が提案したいずれの議案に対しても、何一つとして反対をしたことがありません。
もし学校のテストで、毎回生徒全員が同じ答案を書いたら不気味ではないでしょうか。人間が自分の頭で考え、自分の意思に沿って行動する限り、必ず千差万別な答えが出てくるはずです。全員が常に一致した同じ結論しか出さないのであれば、そこに議員個人の哲学や価値観は存在しないことになります。
たとえ若い新人議員であっても、高齢のベテラン議員であっても、千歳市の独自性や市民感情を考慮せずに、中央から指示されたとおりに同じ答えしか出さないのであれば、知識や経験の差も、男女の差も関係なく、それはロボットと一緒です。
世の中は絶えず動いており、行政に対する市民のニーズも刻一刻と変わっていきます。絶えず100点満点の行政を実践している市町村など全国どこにもありません。私たち議員が扱うテーマも答えが1つとは限らない、過去に誰も経験したことが無い災難が突然降ってわくことだってあります。
だからこそ、我々市議会議員は、いま千歳市民が感じている疑問や求めているニーズに対して、真摯に向き合い、市長に対応を求めていく使命を負っています。しかし、一つの価値観、一つの方向にしか向かない議員が過半数を占めてしまうと、途端に政治はまったく動かなくなります。
常に己の良心と向き合い、是々非々でベストな答えを導き出そうとするならば、誰にも縛られることなく、あらゆる団体、組織との利害関係を断つしかありません。多種多様な考え方を持つ市民の満足度を高めようとするならば、その代弁者となる議員にも、多種多様な人材が必要なはずです。私はそのために完全無所属無党派の立場で議員を続けています。
私は、これからも誰かの指令に従ってコントロールされる議員ではなく、人間らしい暖かい感情と判断力を持った議員であり続けたいと願っています。