議員控室の壁設置問題
掲載日:2025.11.25

去る11月10日に「自民党議員会」から古川昌俊議員と佐々木雅宏議員が離脱し、新しく「自民の会」と言う会派を立ち上げました。会派の設立や解散は自由なので特に問題はありませんが、新たな会派ができたことに伴い、議員控室に空きがないため、自民党会派の部屋に新たに壁を設け、二つに区切りたという話が持ち上がりました。
このことから11月12日と18日の2回、「各派交渉会」が開かれました。(この「各派交渉会」とは、法律や条例に基づいて設置された公式な会議ではなく、あくまでも慣例的に非公式に協議、調整を行う場です。)
議会事務局の説明によれば、新たな壁を作るには75.5 万円の経費がかかるとのこと。この際の説明では、経費は今年5月に行われた千歳市議会議員選挙の「議会改選経費」の執行残を使うとの説明でした。この提案に対して、私を含む無所属と一部の諸派の議員から異論が出ました。
今回、自民党が会派を分けることとなった理由は、政策に対する意見の相違であって、けんか別れではないとのこと。それであれば、どうしてがっちりと壁で仕切らなければいけないのか。次の選挙で人数が増えたら、また壁を取り外すということになるのではないのか?など様々な意見が出て、挙句は、経費を使うことに反対の無所属と諸派の議員などが一緒になって部屋を二つ空けるから、自民の2会派がそちらに移ってはどうかとの提案もしましたが、「狭い」だの、「声が漏れては困る」だの、屁理屈ばかりで、結局市民が納得するような理由は述べませんでした。
また、事務局が説明した議会改選経費の執行残を使うという話も、選挙から半年も経過した段階で新たな会派を組むのだから余っているからといってこれを充当するのは筋が通りません。この理由であれば当然補正予算を新たに組むのと同等の取り扱いをすべきですし、日ごろ市政の予算審議や決算認定で効率的かつ妥当な予算の執行をチェックする立場にある議会議員だからこそ、自分たちが使う公費の妥当性は丁寧に市民に説明する義務があるはずです。
私は、どうしても工事をしなければいけないと言うなら、議事録もなく本来何の権限もない各派交渉会で決定するのではなく、改めて正式に議会運営委員会において決議をしてから予算執行すべきだと主張しました。
しかし、この意見に対しても、自民党議員会会長の山口議員は、過去同様の工事において議会運営委員会に諮った経過が無いことからその必要は無いと主張し、松倉議長も無所属議員以外の他会派から特に異論が出ていないとして私たちの意見は黙殺され、議長権限で工事の実施を決定してしまいました。
この後、工事のスケジュールについては、12月の第4回定例会が終了してからになりますと議会事務局から説明がありましたが、分離した自民党の両会派からは、「次の議会の後などと言わず、決まったからにはすぐにやってもらいたい」と厚顔無恥な注文まで出る始末で、私もほとほと呆れてしまいました。
各派交渉会は、「千歳市議会会派及び各派交渉要綱」と言う取り決めに従って運営されています。この中の第8条において、会派に所属しない議員はオブザーバー扱いとなっており、議長の許可がなければ発言できないばかりか、各派交渉会で決定したことについては、尊重しなければならない義務条件まで課されています。
私は会派に属していない議員も平等に意見が言えるよう、各派交渉会を廃して、全員協議会に変えるように前議長の時から訴えていますが、選挙から半年を過ぎても現議長は本腰を入れて考えてはくれません。なぜ同じ選挙で市民の皆さんから選ばれた議員が会派に属さなければ意見が言えないのか。千歳市議会ではこのような悪しき慣例が今も続いています。
結局公式な場で議論されることなく、議長采配で押し切られてしまった壁の設置はそのまま実施されてしまいました。
この件について、過日私のSNSでも発信したところ多くの市民の方から反響がありました。そのほとんどは「あり得ない」。「無駄」という内容でした。
市民の財布にあるお金をその意図も必要性も金額の妥当性も説明することなく、こっそりと自分たちの利益のために使おうとする姿勢は、同じ議員として到底看過できるものであはありません。私は市民の利益に反する行為については、これからも断固発信し続けてまいります。


