市税の使いみち
掲載日:2024.06.26
私が市議会議員を目指した理由を改めて考え直してみると、千歳市役所の職員になって初めて配属された税務課の市民税係と最後の職場だった市営住宅課の収納管理係での経験がとても大きかったと実感します。
私は民間企業のサラリーマンを経て27歳の時に千歳市役所に奉職したのですが、最初は戸惑うことばかりでした。民間では経費を抑えてなるべく使わないように指導されましたが、公務員になると余った予算は年度末に使い切れと言われました。また、市民税の賦課という仕事柄、市民の皆さんからは市民税がちょっとでも上がると細かく理由を尋ねられ、説明に苦慮しました。ちょうどその頃「官官接待」の問題が大きく報道された時期でもあり、「公務員は市民の税金で飲み食いしていい気なもんだ」というお叱りを受けたりもしました。その後公費で飲食をすることは広く禁じられるようになりましたが、その時から私は「公僕」という言葉の意味を深く噛み締めるようになりました。
最後の市営住宅課では家賃徴収の仕事を担当しました。主に市営住宅の家賃を滞納している人の部屋に行って回収をしてくる仕事でしたが、これも最初は苦労の連続でした。しかし、いろんな家庭を訪ねていくうちに、決して悪意を持って滞納しているわけではなく、やむにやまれぬ事情で苦しい生活を送っている人たちがあまりにも多くいることに気付き、次第にその人たちの生活を立て直していくことに生きがいを感じるようになりました。
この2つの職場での経験から、私は皆さんのふところから苦労をしていただいた市税歳入などの使いみちとともに、苦しい生活を余儀なくされている市民への寄り添い方、公的な配慮の大切さを深く重く考えるようになりました。
ですから、議員になってからも予算の当て方や事業の成果には人一倍厳しい目を向けるようになりましたし、すべての事業が市民のためという目線で構築されているかどうかという視点も忘れないように心掛けています。次回はそんな私の琴線に触れた予算案のお話しをします。