「まちづくり」は「家づくり」と同じです。
みなさんはいまの生活に満足していますか。いま次世代半導体製造企業ラピダス社の進出で大いに世間の注目を集めている千歳市ですが、2024年の1年間だけで、50歳未満の人口が1,300人も減ったことをご存知でしょうか。市長はラピダス効果による急激な不動産価格の上昇が原因で、人口流出は一時的なものでこれから人口は上向いていくと強気の姿勢ですが、果たして本当にそうなるでしょうか。
22年間の市職員時代、その後の10年間の議員活動の中で、私は市民のみなさんから消極的、画一的で融通の利かない市政に対する不満の声をたくさん聴いて参りました。「北海道で一番若いまち」、「子育てするなら、千歳市」。これまで千歳市がキャッチフレーズにしていた言葉とは裏腹に、「北海道で一番若い人が逃げていくまち」になってしまったのは「なぜ」なのか。
私は「まちづくり」は「家づくり」と同じだと常々考えてきました。まちづくりの主役は市民です。市民のお金(税金)を使って理想のまちづくりを請け負うのが市長の役割です。マイホームを建てる時に例えるならば、「市民」は施主で、「市長」はその家づくりを受注したハウスメーカーの社長のような関係です。でも、みなさんが家を建てる時に、「間取りはすべてこちらで決めさせていただきます」、「屋根は赤、壁は白にしか塗れません」、「窓の位置も設計から1ミリもずらせません」と言われたら、そんなハウスメーカーの建てる家に住みたいと思うでしょうか。
たくさんの人が暮らす「まちづくり」にすべての市民の意見を反映させることはできませんが、たくさんの市民の声を聞いて、最大公約数のまちづくりを目指すことが、住民の満足と安心につながる「暮らしやすいまち」の条件だと思います。
私、「北山 けいた」は、これからも変わらず、市民の声を聞き、市民が参加する市政の実現に向けて努力していきます。